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職業発見イベント【①会計士(会計事務所)②キャリアカウンセラー】参加レポート7

(1)開催日時:2021年 12月19日(日)10:30〜11:45  

(2)主催:NPO法人アスデッサンさま

(3)参加者:未来miku

(4)費用等:無料。オンラインzoomにて開催。 


★職業発見イベント「キャリアパスポートを作ろう 」の内容とは

NPO法人アスデッサンさまがおこなっている「ミライドアプロジェクト」のイベントのひとつになります。

学生である私たちは普段、なかなか多くの職業の方に出会ったり、それらの方の仕事内容について知識として触れたりする機会がありません。現役の社会人の方から様々な職業について話を聞き、業界・職種についての情報を知る事によって、キャリアプランや目標を見つけることにつながる貴重な体験を出来る企画となっています。


「ミライドアプロジェクト」とは

コロナの蔓延により、休校や外出自粛の影響等で人との関わりが減っています。将来や進路の選択について考えたり情報を得たりする機会が減り、不安を抱えている中高生もたくさんいるのではないかという事から立ち上げられた取り組みです。

中高生と社会人をオンラインでつなぐ授業として開催されています。



★学んだ職業


1 会計士(会計事務所のマネージャー業務を含む)


〈現在の仕事に就くまでの経緯等〉

東京の私立大学(国際関係学科)を卒業→半導体海外営業→銀行秘書→米国企業経理→外資監査法人コンサル→会計事務所コンサル→シンガポールの会計事務所


〈自分のキャリア〉

英語×数字×ITを得意とし、企業のグローバル化と業務効率化を支援。

シンガポールに20年以上在住。

英語は学生の頃に得意になった。また、もともと数字が好きだったこともあり、銀行のシステムや数字にかかわる仕事をし続けている。

20代後半から会計の勉強をはじめた。資格をとったのが34歳の頃になる。そしてアメリカ企業の経理に転籍し日本をはじめとする東南アジアの担当になった。

その後、経理の仕事以外にも仕事の幅をひろげたいと思い、監査法人の職業についた。そこでもまた、アジアの担当になった。そして、現在は日系の会計事務所で働いている。40歳でマネージャーになり現在は10年以上マネージャー業務に携わっている。


〈会計事務所の仕事とは 〉

会社の一生に関わるサービス(税務関係)等(例:①~③)をクライアントに提供する。

価格=サービス提供にかかる時間×1時間あたりの単価


①会社設立

海外進出コンサル・会社設立の登記代行・駐在員や家族のビザ申請代行

②会社維持

『アウトソーシング』

記帳代行および決算(月次、四半期、年次)・支払代行・給与計算・会社秘書役

『事務』

法人税申告・消費税申告・海外駐在員の所得税申告・源泉税申告

『会計監査』

法定監査・レビュー・監査対応

③会社清算

事業撤退コンサル・精算結了まで支援


〈会計事務所での仕事のやりがいは何か〉

自分はシンガポールに進出してくる日本企業や個人企業がクライアントだった。

マネージャーという立場である事から、チームメンバー(10名ほど)が、日々成長していき、キャリアアップしていく姿を見る事が出来ている点でやりがいを感じる。


〈会計事務所での仕事で大変だと思ったことは何か〉

会計事務所での仕事は毎日様々な対応が求められる。その都度柔軟な対応が望まれる点においては大変な面もある。

また、会計士の仕事をする際のアドバイスとしては、会計士の資格をもっていた方がよいということがある。資格をもっているかどうかで昇給等(マネージャーまでになれるか)に影響してくる部分がある。そのため、覚えておくとよいと思う。


〈未来Mikuから担当者さまへの質問と回答〉

【質問】→会計事務所では企業へのコンサルもされるそうですが、企業コンサルタントのお仕事とはどこが違うのでしょうか。

【答え】→企業コンサルタントは会計士よりも幅広い内容を扱う。例えば、その企業が会社で新しいサービスをはじめたいと考えている場合には、情報リサーチやシステムの構築・提案などもおこなうことになる。会計事務所ではコンサル内容の中でも経理や税務など、一部の細かい部分を担当している。



2 キャリアカウンセラー 


〈現在の仕事に就くまでの経緯等〉

オランダの大学に進学をし、日本を離れて暮らす中で勉強だけが人生ではないと気づく。そして、思うように勉強できなかった自分を受け入れることが出来るようになった。

その後、機械メーカーで7年ほど安定した状態で働く。自分がはじめに就職した頃、日本は「物づくりの日本」と言われていた時代であった。そのため、機械メーカーを選んだという理由があった。会社員としてさまざまな仕事をしながら25年ほど過ごす。その経験の中から、少しづつ自分の進みたい道が見えてきて、最近2年間ほどでキャリアカウンセラーの仕事をするようになった。


〈自分のキャリア〉 

技術研修の事務局 → 営業事務 →広報・CSR(企業の社会的責任担当)→キャリアカウンセラー

※2万人のキャリアカウンセラーがいる団体に所属しており、カウンセラーになりたい社会人の講座のスタッフとして勤務している。


〈キャリアとは〉

キャリアとは仕事だけでなく生き方そのものであると考えている。

「Career」の語源は「車の轍(わだち)」である。自分の過去から現在、そして未来へつなげる考え方と言える。


〈キャリアカウンセラーという仕事についての問題点〉

日本ではキャリアカウンセラーを10万人位まで増やすという政策をかかげてはいるが、2021年現在において、実際の人数としては7万人程度といわれている。新しい分野の仕事なので、認知度があまり高くないために本来の仕事内容からは少し離れている業務も含まれてしまっているという難しい課題がある。また、カウンセラー自身の質の向上も求められている状況である。


〈未来Mikuから担当者さまへの質問と回答〉

【質問】→カウンセラーとキャリアカウンセラーの仕事の違いは何ですか。

【答え】→「カウンセラー」と「キャリアカウンセラー」には実は大きな違いがある。一般的に「カウンセラー」というと人の悩みを聞いて支援していくというイメージかと思う。しかしながら、キャリアカウンセラーは悩みがない人にもかかわる事ができる。たとえば、順調に仕事がすすんでおり、もっと規模を大きくしたい・サービスを増やしたいなどのケースがあげられる。仕事のキャリアに関することだけでなく、生き方含め、悩んでいる人だけではなく、すべての人に必要な幅広いカウンセリングをおこなっているというのが「キャリアカウンセラー」という仕事になる。


★感想

今回はどちらの職業にも似ている仕事(コンサルタントとカウンセラー)との違いを知ることができて、とても面白かったです。特にキャリアカウンセラーに関しては少しイメージとは異なっていたため、新鮮でした。ありがとうございました!


なお、関連記事をnoteにもアップしています。記事のリンクは以下になります。


NPO法人アスデッサンさまについて

一人ひとりが自分らしい未来を描ける社会を目指し、2011年より活動する教育系NPO法人になります。大人との関わりを通じて、全ての中高生の可能性を拓くことをミッションに掲げていらっしゃいます。中学校・高校への社会人講師派遣による出張授業や、多様な大人の生き方に出合えるWebサービスの運営など、キャリア教育支援活動に取り組まれています。



◇オンライン授業「ミライドアプロジェクト」公式note

◆中高生向け社会人インタビューサイト「ロルモ」


未来Miku


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