(1)開催日時:2021年 10月10日(日)10:30〜11:45
(2)主催:NPO法人アスデッサンさま
(3)参加者:未来miku
(4)費用等:無料。オンラインzoomにて開催。

★職業発見イベント「キャリアパスポートを作ろう 」の内容とは
NPO法人アスデッサンさまがおこなっている「ミライドアプロジェクト」のイベントのひとつになります。
学生である私たちは普段、なかなか多くの職業の方に出会ったり、それらの方の仕事内容について知識として触れたりする機会がありません。現役の社会人の方から様々な職業について話を聞き、業界・職種についての情報を知る事によって、キャリアプランや目標を見つけることにつながる貴重な体験を出来る企画となっています。
「ミライドアプロジェクト」とは
コロナの蔓延により、休校や外出自粛の影響等で人との関わりが減っています。将来や進路の選択について考えたり情報を得たりする機会が減り、不安を抱えている中高生もたくさんいるのではないかという事から立ち上げられた取り組みです。
中高生と社会人をオンラインでつなぐ授業として開催されています。
★学んだ職業
1 公共の起業支援施設においての起業支援
〈現在の仕事に就くまでの経緯等〉
大学では心理学を専攻。学生時代の部活動は吹奏楽部。今の仕事についた理由としては「<働く事は楽しい>と伝えたかったから」である。生活の中で嫌々、働いているという話を聞くこともあるが、自分としてはもったいないと思っていた。起業をしたり、やりたいことを叶え続けている大人にたくさん出会いたいと思ったのがきっかけである。
〈年表History 〉
高校生のころ→やりたいことを深く考えている段階ではなかったが、ぼんやりと「人」
が好きだったように思う。
大学生→「人」について知りたいと思い、心理学を学ぶ。人と関わる仕事として選ぶならば「先生」かもしれないと思うようになった。
1社目→旅行会社に就職。「社会科」の教員免許をもっていたこともあり、一般企業で社会経験を積んでから先生になろうと考えた。
2社目→教育系の会社に転職。高卒で働く人との接点を持つ。その際、嫌々働くという意識を持っている人が多く、もったいないと思うことが多かった。
3社目→公共の起業支援施設にて創業支援の仕事に就く。働くことで「自分らしく」楽しく生きる大人がいることを学生たちに伝えたい考えている。
〈起業支援の内容とは〉
人によって違うが、自分が関わって支援している内容は「情報発信系」である。たとえば、起業をするにあたり、同じ目標について話が出来たり、同年代であったりする仲間がほしい場合に人を紹介してつなぐことも支援のひとつである。また、資金調達についてのアドバイスもおこなう。
〈資金調達について〉
自分が稼いだお金の中でも自由に使えるお金について資金としてあげたいと思う人はどのような人か考えてみてほしい。事業をしている人に対して応援したい人・みんなが必要と思うことをしている人・誰も考えていなかったような新しい事に挑戦している人など、可能性がある人が資金調達しやすいと自分は考えている。共感できる人という点もあげられると思う。
〈相談を受けた起業内容の例〉
①ロボットを作ってみたい
②宇宙に住めるような住居を作ってみたい
③プログラミングを仕事にしたい
④自分のお店を出してみたい
既に会社員ではあるが、勤務先での仕事とは別の新しい仕事をはじめたい人の支援もしている。最近では、65歳で定年退職後に起業した人の支援をおこなった。みんなが考えつかなかった屋根を開発。喫茶店(チェーン店)や保育園に使われるようになった。日本と海外の特許を取得。
2 エンタメ企業(アニメ担当・広告営業・経営企画)
〈現在の仕事に就くまでの経緯等〉
東京の国立大学を卒業。エンタメ企業のアニメ担当部署を2年経験する。また、社内異動にて、関連会社の広告営業・経営企画の仕事に就いた。その後本社にもどり、会社の経営陣側になり、業務に携わっている。
〈アニメ担当の仕事内容〉
物語の内容やキャラクターのイメージ・声優は誰に担当してもらうか等を考えたりしていた。また、シナリオライターとの打ち合わせ会議にも出席し、時にはアフレコの場にも参加した。
〈広告営業・経営企画の仕事内容〉
テレビ・ラジオ・WEBにおいてや電車広告を使った宣伝においても計画をたてるような仕事をしていた。アニメの場合、製作委員会.というプロジェクトがあり、そこでアニメを作っている。その作品をテレビで流すには必ず広告代理店との交渉が必要となる。テレビ局との調整もおこなっていた。
〈会社の経営陣側としての仕事の内容〉
本社にて、社長や経営陣をサポートする仕事の担当となった。会社をどうやって成長させていくか、また決定した経営方針について、経営陣と従業員の間に入って調整・実行をすすめていくような役割もしていた。また、株式上場の準備等も担当し、M&Aの交渉もおこなった。
経営企画という仕事は自社だけでなく、他社とのつながり(M&Aの交渉など)もあるため、コミュニケーション力が必要である。
経営企画は単に自社の商品や作品に関わっているだけではない。自分の会社が何をしているか、どのような事業の構造をしているかきちんと理解できている必要がある。そのため、会社の経営陣として仕事をしたい場合は、会社の内部の専門職を経験してから、経営に移動するケースが良いと自分は思っている。
〈M&Aについて〉
M&A(エムアンドエー)とは「Mergers(合併) and Acquisitions(買収)」の略になります。M&Aの意味は2つ以上の会社が合併したり、ある会社が他の会社を買収したりすることです。一般的には、会社もしくは経営権の取得を意味します。M&Aは、ハゲタカと呼ばれる外資系企業が会社を乗っ取るイメージも根強いですが、近年は企業の成長戦略の一つとしての意味合いも強くなってきています。
実際、アニメ会社の場合、M&Aをせずに自社だけで経営しているところもまだまたたくさんあるという事でした。
★感想
今回はやりがいだけでなく、仕事内容についてもさらに細かく聞くことができました。担当者さまが実際に受けた起業相談の内容やアニメ担当だった頃のお話がとても興味深かったです。どちらも実際に気になっていた職業だったため、お話が聞けて、凄くためになりました。ありがとうございました!
なお、関連記事をnoteにもアップしています。記事のリンクは以下になります。
NPO法人アスデッサンさまについて
一人ひとりが自分らしい未来を描ける社会を目指し、2011年より活動する教育系NPO法人になります。大人との関わりを通じて、全ての中高生の可能性を拓くことをミッションに掲げていらっしゃいます。中学校・高校への社会人講師派遣による出張授業や、多様な大人の生き方に出合えるWebサービスの運営など、キャリア教育支援活動に取り組まれています。
公式HP: https://www.asdessin.org
公式Twitter:https://twitter.com/NPO_Asdessin
公式Facebook:https://www.facebook.com/npoasdessin
◇オンライン授業「ミライドアプロジェクト」公式note
◆中高生向け社会人インタビューサイト「ロルモ」
未来Miku
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