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職業発見イベント【①銀行系IT企業の人事採用担当②ITサービス (BPOサービス他) 】参加レポート4

(1)開催日時:2021年 8月1日(日)10:30〜11:45 

(2)主催:NPO法人アスデッサンさま

(3)参加者:未来miku

(4)費用等:無料。オンラインzoomにて開催。 





★職業発見イベント「キャリアパスポートを作ろう 」の内容とは

NPO法人アスデッサンさまがおこなっている「ミライドアプロジェクト」のイベントのひとつになります。

学生である私たちは普段、なかなか多くの職業の方に出会ったり、知識として触れたりする機会がありません。現役の社会人の方から様々な職業について話を聞き、業界・職種についての情報を知る事によって、キャリアプランや目標を見つけることにつながる貴重な体験を出来る企画となっています。


「ミライドアプロジェクト」とは

コロナの蔓延により、休校や外出自粛の影響等で人との関わりが減っています。将来や進路の選択について考えたり情報を得たりする機会が減り、不安を抱えている中高生もたくさんいるのではないかという事から立ち上げられた取り組みです。

中高生と社会人をオンラインでつなぐ授業として開催されています。


★学んだ職業(2業種)


1 銀行系 IT企業の人事採用担当


〈現在の仕事に就くまでの経緯等〉

東京の私立大学:経営学部を卒業。社会人歴は10年になる。1社目は航空会社の成田空港グランドスタッフとして2年間勤務。その後、1年間ワーキングホリデーでカナダへ赴いた。帰国後は英会話スクールの総合職(4年間)として勤務する。新規OPENする教室を外国人の先生と経営し黒字化するのが仕事であった。現在は銀行のシステムを作っているIT企業に勤めている。人事採用担当(SEの採用担当)である。

 

〈採用の仕事とは〉

会社が求めるターゲットを見つけて面接し、入社してもらう仕事である。


〈採用担当として必要な力 〉

・会社の特徴等を理解し、魅力的に伝える力

・質問する力


〈現在の仕事に関してのやりがいや大変さについて〉

面接の際、SEの人達が希望に燃えて話をしてくれるので、人事担当としてやりがいを感じている。現在の日本ではSEは必要とされる人数に足りていない為、各社SEの取り合いになっている状況である。他の会社に取られないように自分の会社をアピールをするのは大変である。


〈就職に関するアドバイス〉

就職に関しては、自分が入社したい会社がどのようなことを目標としているかをきちんと自分で調べる事がまずは大切である。その会社で働くために自分がしておくことは何か、将来自分がどのようなSEになりたいか話す事が出来るように準備をしておくことが必要である。

面接の際、採用担当の自分が確認していることとしては「面接者が自分のやりたいことを具体的にイメージしているかどうか。やりたいことがはっきり言えるかどうか。」である。

そして、そのやりたいという事に対して、例えば部活など、学生の頃をどのように過ごしてきたかをあわせて聞くようにしている。また、その中で大変だったこと、苦労したこと、そしてどうやってその苦労を乗り越えたかという事も尋ねるポイントである。


2 ITサービス(BPOサービス:データマネジメントサービス:組織コンサルティング)


〈現在の仕事に就くまでの経緯等〉

自分としては声優を目指していたが親に反対され、方向転換をしたという事情がある。

結果として、東京の私立大学の情報学部広報学科に進学をした。大学ではマルチメディアやコンピュータミュージックを学んだ。才能豊かな芸術家のような学生が多く、自分の目指す方向と違うと気づき、もう一度勉強をし直したいと考えた。

その後、東京の私立大学の大学院で学んだ。総合社会情報研究課:人間科学専攻で行動心理学を勉強した。1社目:人材サービス業務:人材コーディネーター:組織改善の仕事に携わった。転職したい人や働いている人で働き甲斐が見つからないという人達を支援する仕事だった。大学院で学んだ行動心理学が役に立ったと思っている。現在の仕事は2社目となり、BPOサービス:データマネジメントサービス:組織コンサルティングをおこなっている。


〈ITサービスとは〉 

コンピュータテクノロジーを使って、お客さまの困っている課題や問題を解決する。企業や社会を助ける仕事になる。具体的な仕事内容としてはお客さまのところでヒアリングをする営業的な部分が多い仕事である。SEやプログラマではない。お客さまの仕事の部分でコンピュータを使った方が効率がよいところを提案したり、コンピュータ導入の際には、そのシステムやプログラムを作ってもらうためにSEに交渉をするということも担当する。お客様とSE間の橋渡しともいえる仕事である。


〈具体的な仕事内容の一部〉

①システム開発

②SE・PGの派遣

③人材紹介

④事務処理代行

⑤データ分析


【この仕事に対する考え】

お客さまが困っている事に対してサポートしているので、とても感謝される。会社や人々の役にたっているという状況からとてもやりがいは感じている。その反面、お金をいただいているのに、作ったシステムで改善がみられなかったというような状況になってはいけない。その為、必ず結果を出さなくてはいけないという点は大変なところである。


「IT」という言葉からはおしゃれなビルで最新アプリを作っているというイメージが多いようだが、そのような企業は実は少ない。ゲームアプリ一つを作るにしても、どのようなゲームを作れば今の中高生にヒットするか、儲かるかはその会社だけで判断するのは厳しいと言われている。複数の会社がプロジェクトとして関わっていたりする。


はじめにどのようなゲームが良さそうかアンケートやデータを集める担当会社があり、デモ機を開発し、一部の人に実際に使ってもらいデータを集める担当の会社、最終的にそのプロジェクトが決定した時に商品を作る会社があったりと実は細分化されている。


携帯を扱っていたり、ゲームを扱っている会社はもちろんIT業界の会社であるが、それにかかわる企業の範囲はとても広がっている。就職の際、「IT関係の仕事をしたい」とよく言われるが、IT業界で何をしたいか、それが出来る会社なのかをきちんと調べる必要がある。ゲームのアプリケーションを作ることが出来ると思って入社してみたら、アプリケーションを作るために発生する事務処理であったということを聞いたこともある。


【未来Mikuから担当者さまへの質問と回答】

Q お客さまが困っている事に対するアドバイスや提案をする際に何を重要視して、かつ解決に導いているのでしょうか。


A お客さまが本当にやりたいと思っていることを冷静に考える必要がある。何度もヒアリングして本質を確認することを重要視している。

お客さまがシステムの問題と思い相談されたことがあったが、そのシステムは完璧だった。実はそのシステムを使っていた従業員側に問題があった。その為、システムを変えるのではなく、人材教育をしたり、または急ぎの場合には、そのシステムを使いこなせる人を派遣した方が良いと提案をしなければいけないケースもある。


Q 大学の情報学部広報学科でマルチメディアやコンピュータミュージックを学んだということでしたが、具体的にもう少し教えてください。


A 実技的なものだけの勉強だけではなく、CM等メディアの操作によって人々を操作出来てしまうという危険性や歴史についても学んだ。また、放送倫理(放送の公共性と社会的影響力の重大さを考え、言論と表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を傷つけることがないようにする)に関しても勉強をした。


★感想

今回、自分が希望する職業に就くために、どのようなことを考え、勉強していけばよいのかを考える機会となりました。人事採用担当者さまとお話をした際、自分の経験が重要になることに改めて気づきました。

また、私はコンピューターミュージックや情報系などに興味があります。二人目のITサービスの仕事をされている担当者さまの大学時代の経験談を聞くことができて嬉しかったです!


なお、関連記事をnoteにもアップしています。記事のリンクは以下になります。


NPO法人アスデッサンさまについて

一人ひとりが自分らしい未来を描ける社会を目指し、2011年より活動する教育系NPO法人になります。大人との関わりを通じて、全ての中高生の可能性を拓くことをミッションに掲げていらっしゃいます。中学校・高校への社会人講師派遣による出張授業や、多様な大人の生き方に 出合えるWebサービスの運営など、キャリア教育支援活動に取り組まれています。



◇オンライン授業「ミライドアプロジェクト」公式note

◆中高生向け社会人インタビューサイト「ロルモ」


未来Miku



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