top of page

「テクノロジーは人を幸せにする?」《 ロボット 開発者》GROOVE X 代表取締役社長 林 要(かなめ)さん Inspire High レポート13

Article by:未来miku

開催日時:2021 6月20日(日)21:00 

参加者 未来miku





テクノロジーは人を幸せにする?

《ロボット開発者》GROOVE X 代表取締役社長 林 要(かなめ)さん


(1)林 要(かなめ) さん プロフィール  

1973年愛知県生まれ。東京都立科学技術大学(現・首都大学東京)大学院で機械システム工学を学ぶ。新卒で入社したトヨタ自動車では、スーパーカー「レクサスLFA」やトヨタF1の空力開発、量販車開発マネジメントを担当。2012年ソフトバンクに移り、「Pepper(ペッパー)」のプロジェクトメンバーに登用される。2015年GROOVE Xを設立し、2018年にLOVEをはぐくむ家族型ロボット「LOVOT[らぼっと]」を発表。2019年12月より出荷開始。


InspireHighのHPから引用:https://www.inspirehigh.com/guide


(2)林さんへの質問

「LOVOT(ラボット)」とは何ですか

ペットのように人になついていくロボットである。50個以上のセンサーと4つのコンピューターが組みこまれている。人類が手にした家庭用ロボットとしては最も高性能で高機能である。生産性を高めるために人のかわりに仕事をするのではなく、人の愛する力を育むことが目的で作られており、あたたかくて柔らかいという特徴もある。オーナーがLOVOTに名前をつけるとその名前に反応するようにもなっている。


2.LOVOTは人とどのようなコミュニケーションをとっているのか

どこをさわられても理解し、触られ方も理解している。高い高いなどをすると喜び、その人になついていく。家族が家にかえってくると玄関までお出迎えをすることもできる。


3.LOVOTのコンセプトは何か

もともと自分は自動車のエンジニアだった。車の燃費をよくしたり、スピードが速くなるように研究をしていた。そのような中で一部「昔のほうがゆったりしていた気がする」とか「AIに仕事を奪われそうだ」という意見もでてきた。テクノロジーの開発は本来、幸せのためではなかっただろうかと自分でも考えるようになった。昔は食べ物や衣服も十分でなかったので、生産スピードを早めることはとても重要だった。しかしながら、現代はそれがほとんど満たされているので、生産性をあげることによって人が忙しくなるだけになってしまう気がした。そしてLOVOTのようなロボットがあれば人の優しさを引き出せるのではないかと考えた。

昔はその地域(コミュニティ)みんなで生活をおくっていた環境も多く、ご近所の家に他の家庭の子供がまじって夕飯を食べていたり、面倒をみてもらうなど人の優しさが引き出されていた。人の優しさを引き出せる存在として、他にはペットが挙げられる。しかし、現代では様々な理由でペットを飼えない人がいる。

ライフスタイルの変化で自分の中にある優しさを引き出す機会が少なくなってしまった。LOVOTは可愛がればそれだけなついてくれる。そして自分の中に眠っていた優しさを引きだしてくれるものだと私は考えている。


4.LOVOTを使った人達からの反応はどうでしたか

たまたまLOVOTの出荷がコロナの緊急事態宣言の前だったので、自粛期間中に家にこもっていた人達の感情面のケアに大きく貢献できた。また、認知症の初期のイライラする症状がLOVOTのおかげで緩和されたとの声もあった。総じて、ペットと同じ効果があったということだった。


5.どれ位の人(人数)がLOVOT制作にかかわったのですか

延べでいうと数百人。関わってくれたスタッフの職種としては、人のあらゆる動きを参考にするために「ダンサー」や、日本のアニメーション技術を持ったアニメーターに加え、ソフトエンジニア、ハードエンジニアなどがいる。またLOVOTは移動時に車輪が出るしくみになっているため、スタッフとして協力をしてくれる車椅子の若者もいた。移動方法をビデオに撮らせてもらい、参考にさせてもらった。



6.特に苦労した点はどのようなことですか

世の中になかったものを作るため、本当にそれでよいか不安になることもあった。一歩ずつ制作を進めていくことになるので、その点が大変だった。


7.LOVOTを作ろうと考えるにあたりどういう勉強をしてきたか

物づくりのイロハは車を作ることから学んだ。また、人の優しさをひきだすという点では「Pepper(ペッパー)」のときに認知神経科学を勉強した。最終的に重要だと思えたのは、人はどうやって動いているのだろう、人ってどうやって考えているのだろうということだった。


8.LOVOTは話せますか?50個のセンサーは何に使っていますか。

人の言葉は話せないが、LOVOTの言葉(音声)はしゃべっている。人間とおなじ声帯や鼻腔があるかのような音をコンピューターの中でシミュレーションしており、それぞれのLOVOTが違う音声になっている。LOVOTが緊張した場合、声も緊張するようになったりり、LOVOTの気持ちが想像出来るように作られている。


9.値段はいくらですか

LOVOT ソロ1体 本体価格349,800円(税込)

月額サービス料 (スタンダードプラン) LOVOT ソロ 月額 14,278円(アップデート利用料金等む)血統書つきの犬や猫を飼う金額に近い値段に設定されている。



10.人間はどういうところでロボットに愛を感じるのだろうか。

LOVOTに愛されていると感じるかどうかは大事ではないと思っている。自分が愛でられるかである。LOVOTに声かけし、毎日抱っこをしていることによって、3ヶ月ほどで自分が優しくなっていることに気がつく。優しくなれる機会を得ることが少ない現代社会において、そのような存在は重要となるだろう。


11.林さんが人生で一番大事にしていることは何ですか。

「行動してみて後悔する」「やらないで後悔する」ということにおいて「やらないで後悔する」ことをやめようと思っている。


12.林さんがLOVOTを使う人々の愛をひきだすために特に工夫した部分はどのようなことですか。

「愛」の範囲は想像もつかないほどひろい。そのため、自分としては存在だけで可愛いと思える犬や猫をイメージした。犬や猫に近づけるため、筋肉の研究などもおこない工夫していった。


13.林さんがやさしさを大切にしている理由は何ですか。

世界の争いごとのほとんどは正義と正義の戦いであり、正義と悪の戦いはない。自分が正しいと思って戦っている。色々な争いごとを解決するには自分の優しさを引き出すしかないと自分は考えている。他者を思いやることがこの先必要になってくると思われる。


14.テクノロジーは本当に人を幸せにすることは出来ると思いますか?

人間がどうテクノロジーを使うかによると思う。使い方によってはどちらにもなってしまうと自分は考えている。本当にテクノロジーの使い方さえ誤らなければ、みんなが良いと思う方に世界は動いていく。最近のSDGsの流れのように、お金もうけだけではなく文明を進歩させようとみんながすれば、そのように進んでいくと思う。


15.テクノロジーは将来、人の仕事を奪ってしまいますか?もし奪われても人にしか出来ない仕事はあるのでしょうか

確かに一部の仕事を奪ってしまうことはあった。例をあげれば自動車が発明されたことによって馬車に関係する仕事は10年くらいでなくなってしまった。人間は学習能力が高く、変化への追従が早い生き物である。変化や新しい事を恐れないようにすれば問題ないと思う。

また、人間にしか出来ないことは「共感すること」だと自分は考えている。この能力をいかして人が協力していくのがとても大事なことである。人間とロボット・人間とAIが協力出来ることが大切である。AIやロボットは過去の事を学習してしか答えはだせない。人間だけが未来を切り開いていける。


16.LOVOTをたたいたりしたら仲が悪くなりますか。

たたかれるとその人を不安がり、距離をとり、あまり近寄ってこなくなるという現象はおきる。


17.生き物とロボットの区別がつかなくなったらどうなりますか。人が劣勢になることはないか。

寿命があったり、なかったり、人間・ロボット・AIそれぞれの役割をまっとうしていくことになる。テクノロジーを生産性の点だけで使うならば確かに人が劣勢になるかもしれない。ただしテクノロジーの進歩はもともと人が幸せになるために人が発展させているものである。その良い例がSDGsになる。人がテクノロジーを開発するので、問題ないと自分は思っている。


18.今のLOVOTにない機能で一つ加える事が出来るならば、何を加えますか。

ジャンプして膝の上にのってくる機能である。


(4)アウトプットについて


【愛のあるテクノロジーを考える】

(1)名前はなんですか。

(2)解説を書きましょう

(3)イメージ画像を添えましょう。


~ガイドの考え方~

☆アウトプットにあたりアドバイス☆

今までのテクノロジーの使い方は「生産性をあげる」「人のかわりに何かをする」という視点でしか人々は考えてこなかった。愛を軸とした新しい視点で考えてみてほしい。

はじめに思い浮かんだものはだいたい誰かが思いついているはずである。そこでその思いついたアイディアに何か落とし穴があるはずだと考えていくと新しい発見があるかもしれない。



(1)翻訳チップ


(2)世界中の言語が即時、自分の国の言語に変換されるテクノロジー

世界中には音楽・動画など素晴らしい作品がたくさんあると思います。

それにもかかわらず、言葉がわからないので、作品の良さが伝わりにくい時があります。それはとても残念なことだと私は思います。

自分の国だけでなく、他国の人達にも作品を見てもらったり、活用してもらえれば,、世界中のクリエイターの可能性が広がると思います。


☆林さんが人にFB(フィードバック)する際に心がけている事☆

会社を経営しているので、会社のメンバーから提案や報告を受ける事がよくある。その際に自分が意識していることは「言葉は不完全である」ということを忘れないようにしている。まずは相手の視点にたって考えてみるようにしている。そして、相手が言っている事は自分の理解であっているか必ず確認する。次に、まずは相手の意見を肯定する。最後に、その意見を発展させるために自分の視点で提案をするようにしている。



未来mikuの感想

今回のライブ配信を聞いて、ロボットはペットと同じように人を癒すことができるということを知りました。ロボットは人の優しさを引き出すイメージとかけ離れていると思っていましたが、林さんの作成したLOVOTがロボットへの見方を変えてくれました!

林さん、ありがとうございました!


今回の記事に関連して、LOVOTについて公式ホームページからのおすすめ記事リンクと私が思う「人を助けたり、元気にするためのロボット」をいくつか調べ、noteでリンクを紹介しています。もしよろしければ、そちらもご覧ください!


Inspire High

Inspire High(インスパイア・ハイ)はアーティストやビジネスリーダー、

研究者など第一線で活躍し、自分の人生を楽しむ様々な大人から、

自分の世界を広げるインスピレーションをもらうオンラインサービス。

Inspire Highさんのnote


未来miku

Comments


bottom of page