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(※2020年参加セッション) 言葉でどう伝える?フードエッセイスト 平野 紗季子さん

【Inspire High 初期 活動報告書No.8】        


Article by:未来miku


開催日時:2020/5/24(日)13:00〜14:30

参加者 :未来miku



(1)フードエッセイスト平野 紗季子さんプロフィール

1991年福岡県生まれ。小学生(11歳)から食日記をつけはじめる。15歳でニューヨークに留学。日本食のすばらしさを自覚する。22歳の大学卒業時にエッセイストデビューする。23歳になり会社員が3割・フードエッセイスト7割の社会人生活をおくる。28歳で独立。チャンスがあればいつでも活かせるよう常に「やりたいことPDF」という資料を作り、更新する日々を送っている。

(2)平野さんへの質問とそれに対するアドバイス


①コロナ自粛中食事はどうしていたか

→レストランが営業していないので、テイクアウトや通販を利用していた。


②おすすめの本を教えてほしい

→「世界は食でつながっている You and I Eat the Same」

人種や国が違っても「おいしい食べ物が好き」という認識は世界共通である。食を通じて人は繋がる事が出来るという内容が書かれている。


③ どのような仕事をしているか

→フードエッセイスト。一般的なレストラン情報だけではなく食・店舗にまつわる物語を伝えるために『味な店』というミニ雑誌を作っている。ここでいう味な店とは他にはない体験が出来る店の事である。たとえば食に厳しい店(食べ方に厳しい・こだわりがある等)・兄弟で営業している店・建物建築にこだわっている店などである。

また、記事を書くだけでなく、企業の食文化事業アドバイザーとして、企画にも携わっている。最近はお菓子のブランドを立ち上げた。

レーズン嫌いではあるが、レーズンサンドの香ばしいサブレと、挟んであるバタークリームは大好きだったため、他の果物をサンドする事が出来ないかと考えて商品化したお菓子。

ノー・レーズン・サンドイッチ。

https://noraisinsandwich.shop/about


④どのように企画を形に出来るようになっていったのか

→基本的に自分がやりたい事を実行しているだけである。

「実行したい」→どうやったら出来るか。HOW

その考えが企画につながる。「好き」を追求すること。実行したいのに諦めてしまう感情を持たないように心がけた。


⑤ なぜ「食」がそんなに好きなのか

→小学生の頃に東京に引越しをし、家族で行ったレストランがきっかけだと思う。給食や家の食事になれていた自分にとって、味だけでなくサービスも素敵な魔法の世界のように思えたレストランだった。


⑥ やりたい事を確実に行動するコツはありますか

→やりたいが手をつけられない場合もある。やりたい事が出来る機会が来たらすぐ実行出来るように「やりたい事を忘れないでおく」という事がコツである。


⑦やりたいことPDFとは何か

→まずは頭に浮かんだやりたい事を一度企画書としてPDFにし保存している。チャンスが来た時にすぐに企画として見せる事が出来るようにまとめたものの事。


⑧ エッセイストとしてどんな世界を作りたいか

→食の世界については「うれしい」「楽しい」という事が多いが「悲しいこと」「目をそむけたい現実」もある。食の喜怒哀楽を書く事が出来るようになりたい。食の社会問題や環境問題にも触れて伝えていきたいと考えている。


⑨ 人生の軸・考え方を教えてほしい。

→辛く落ち込むことも多いと思うが、いつかは人生が終わるのだから楽しく生きようと考えるようにしている


⑩ 自分の感性を育てる方法はありますか?

→周りの人から刺激を受けること、また人の話を聞いたり、本を読んだりすること。自分に無駄だと思うことにはあまり時間を使わないようにしてきたように思う。


⑪ 高校生の頃の自分に伝えたい事はあるか

→「友達に嫌われてないか」とか「自分だけ誘ってもらえないかも」というような内容に悩まず気にするなと伝えたい。人生の時間は限られている。友達には学校でも会えるので自分の時間も必要である。本を読んだり、やりたい事を考え見つめなおすように使ったらよいと伝えたい。


⑫ 将来、良い仕事をするために必要なことは何か。

→(1)リベラルアーツ的に色々な勉強をしておく事

  食×科学 食×哲学 色々なジャンルに興味をもつ

 (2)広告代理店に入社時の経験が役に立った。

 「アイディアの作り方」という本がとても参考になった。


⑬ 今一番食べたい物は何ですか

→フライドポテト 

理由→家では上手に出来ない。またテイクアウトにするとカリカリ感がなくなってしまうので、揚げたてのお芋が食べたい。


(4)今日のアウトプットテーマ

≪「美味しい」以外の言葉で食を表現する。≫

★ガイドの考え方

~このアウトプットをテーマにした理由~

自分は食べ物で文章を書く仕事をしている。食べた時はじめに感じる「美味しい」という感情それだけを伝えても仕事にならない。読み進めたくなるような文章を書くことが大切である。今回は伝え方、考え方の練習を「食」というものを通して出来たらよいのではないかと考えたため。


例①明石焼きについて

「足腰の弱いたこ焼きである」

理由→フワフワとしているという擬音以外を使って表現


例②層の重なった食感の素晴らしいケーキについて

「ケーキの前で私はゴジラ」

理由→パリパリさくさくの食感からビルをゴジラになった自分が壊しているようなイメージが浮かんだ為。


例③あわびのから揚げについて

「ひと口食べて海になる」

理由→口の中が潮の香りとキラキラした海の香りでいっぱいになって景色が浮かんだ。風景と味のリンクでたとえてみた。


(5)メンバーの子供達へのメッセージ

もし二択でどちらを選択したらよいか悩んだ場合には「自分が緊張する方を選ぶとよい」という事を伝えておきたい。自分にとって負荷のかかる方を選択する事によって新しい才能に気がつくきっかけになる。自分が成長するチャンスとして向き合ってほしい。もし疲れたら甘いものでも食べて元気を出すように!


【未来mikuのアウトプット】

(1) 選んだ食物の画像 ヤクルトの写真

(2)「美味しい」以外の言葉   始まりの一本

(3) その食物を選んだ理由 私は毎朝このヤクルトを飲むのが習慣で、これを飲めば

1日が始まるような感じがします。


【未来mikuの感想】

今回のアウトプット『「美味しい」以外の言葉で食を表現すること』は初めての体験だったので、とてもいい経験になりました。少し難しかったですが、とても楽しかったです。また、平野さんの食の表現の仕方が独特で、食が本当に好きなのだということが伝わってきました。私は今後「やりたいことPDF」を自分でも作って、PDFに残した企画をいつか実現させたいと思います。



Inspire High

Inspire High(インスパイア・ハイ)は、アーティストやビジネスリーダー、

研究者など、第一線で活躍し、自分の人生を楽しむ様々な大人から、

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https://www.inspirehigh.com/ Inspire Highさんのnote


未来miku

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