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「失敗は怖いもの?」 失敗研究者 ぺぺ・ヴィラトロ さん Inspire High レポート 10

Inspire High 活動報告書 No.10

Article by:未来miku

Article by:未来miku

開催日時 2021 3月14日(日)13:00〜14:30 

参加者 未来miku


⦅失敗は怖いもの? 失敗研究者:ぺぺ・ヴィラトロ さん

(1)ぺぺ・ヴィラトロ さん プロフィール

Fuckup Nights 共同設立者兼Vice President (https://www.fuckupnights.com/ )。

失敗談を共有しあうイベント「Fuckup Nights」を立ち上げ、これまで90カ国・300以上の都市でイベントを開催。だれでも失敗を打ち明けられる社会がイノベーションを生み出す環境になると考え、政府や多国籍企業とも協働し、人々の考え方や文化のシフトチェンジを目指している。6つの会社の共同設立者でもある。一般的に起業した会社の9割は失敗するという意見もある中で、ペペさんも過去には3回の起業で2回失敗し、全財産を2度失った経験を持つ。好きなことは旅行、美味しいものを食べること、深い会話をすること。


(2)ペペさんへの質問

今まで経験した中で最大の失敗は何ですか

私の人生に最も影響を与えたのは2回目のビジネスの失敗である。すべての貯金を失い、彼女が去り、友人も何人かは去ってしまった。


その失敗から学んだ教訓はありますか

失敗を忘れようとして、長い間何も学ばなかったという事に気がついた。「Fuckup Nights」がはじまってから、失敗を分析しようと思うようになった。今までは自分のアイディアが一番だと思っていたが、もっといいアイディアをもっている人がいる事や、自分にないものを補ってくれる人と協力するという方法もあることを学んだ。


どのようにしてこのような大変な経験を学びに変え、ポジティブなものに変えたのですか

自分の弱みを見せる事がキーワードだと考えている。そして、自分にうそをつかないことも大切だと思っている。これは「Fuckup Nights」のコンセプトの一部でもある。

ビジネスの世界では「強くなければならない」「何があっても前進しつづけなければいけない」と言われる事が多い。しかしながら、自分の弱みを見せる事で共感がうまれ、他の人と真のつながりを築ける場合もある。そこからコミュニティを作ることにつながったり、結果として、コミュニティが出来たおかげでもっと強くなる事も可能であると思われる。


「Fuckup Nights」はどのようにして誕生したのですか

メキシコシティで友人達と飲んでいた時の話がきっかけとなった。起業家向けのイベントに参加するかどうか、1人の友人がみんなに質問をした。その際、全員が「参加しない」という答えになった。成功の秘密だったり、実際に何をやったかを具体的に教えてもらう場ではないからだ。美化された成功物語を聞くのには友人達もうんざりしていた。そこで、自分達がお手本となって自身の失敗を話す場を作った。結果として、「Fuckup Nights」というイベントとして世界90カ国・300都市以上にひろまっていった。

友人や家族が失敗した時には何をしてあげればよいか

まずは失敗した彼らもその問題に対し最善を尽くしていたと信じてあげることである。最善を尽くしたのだと思って接すれば、彼らを責めることはなく、もっと建設的な会話が出来るようになっていくと自分は思っている。


自分の失敗に向き合うときは勇気が必要だと思いますが、

立ち直ろうとする際にどのような考え方が必要ですか。

「幸福を追求しなさい」という言葉が自分は好きである。メディアでは「情熱を追求しなさい」という言葉はよく出てくるが、自分にとっての夢や情熱とは実際何かよくわからない気がしている。1つしかないものなのか、変化するものなのか等、哲学的なイメージになってしまう。行動を続けたり、やり直したりする際に一番簡単なのは「幸せを追求すること」だと自分は考えている。つまり、その瞬間に正しいと感じたことを信じることである。自分にとって好きだったり、興味があるということは、自分の持っているスキルや能力と合致するということにもなる。それをわかっていれば、モチベーションを持ってその行動を続ける事が出来る。


後悔していることはありますか

ある。例えば、自分は物理学を勉強したが、自分にとっては最善ではなかったかもしれない。理由としては、卒業し社会人になってから物理学を使って仕事をしたことがないからである。しかしながら、それは生きてきた人生を後悔しているものではない。一番言いたいことは後悔をするだけではなく、失敗から学んで、同じ失敗を繰り返さないことである。そして人生は決まっているものではなく、自分で変えていけるということである。どんな人生を生きたいか、常に問い続けていってほしい。そうして行動していくことが積もっていき、自分の人生として形成されていくことになる。自分の人生は自分で決めていくものである。


ペペさんは今本当にやりたいことをしていますか

YesでありNoでもある。自分を甘やかしてはいけないので、考え方として人生に完璧はないということを忘れてはいけない。仕事も友達もパートナーもすべてに完璧を求めると不満になってしまう。完璧は不可能である。目標設定が間違っている。それよりも、常に最適な状況を生み出せない事を認め、それをチャンスとしてとらえる。それが成長する機会となる。


子供達へのメッセージ

今回のテーマである「失敗は怖いもの?」についてどう考えますか

失敗は怖いものである。どう対応するか考えている間は怖いと思う。時間が過ぎて、成長し、より良い人間になるまで失敗はつらいものである。しかしながら、たくさんのことを学べる体験ともなる。自己認識(自分を理解して、自分の価値観を明確にすること)がとても重要になってくる。他の人の期待やメディアの流行に流されずに、自分の気持ちに正直になり、大切だと感じることを基本にして自分らしいことをすればよいと伝えたい。 失敗をしてもよいので、人生において挑戦をしてください。 失敗を恐れるのではなく、挑戦したことを喜び、挑戦から学んでください。



(4)アウトプットについて

【失敗の意味を考える】

(1)失敗のエピソードを教えてください

(2)その経験をもう一度するなら何を変えますか?

(3)イメージ画像を添えましょう。


~ガイドの考え方~

☆アウトプットにあたりアドバイス☆

失敗について考えたり分析する際には、その瞬間にどのように感じたかを深く掘り下げる事が必要だと考えています。そして自分に嘘をつかないことも大切です。自分がどこを間違えたのか、他人を責めずに失敗したキー(鍵)にあたることは何だったのかふりかえってみましょう。そして、失敗がもしもう一度起きるとしたら、何を変えるべきなのか考えてみましょう。また、フィードバックに関して「Fuckup Nights」でも基本としていることですが、相手は最善を尽くしたのだという事を忘れずに愛をもって接しましょう。そして曖昧な表現は使わず、例などをあげて出来るだけ具体的に説明してあげましょう。


未来mikuのアウトプット

(1)私はテストでうっかりミスをすることがよくあります。その中の一つとして、テストの問題用紙と解答用紙が裏面まで続いていると知らずに表の問題のみを解いていて、終了10分前に裏面があることに気づいたことがありました。普段は裏面に問題を書かず、複数ページで問題を出す先生だったので、私含め、他の子も見落としていました。


(2)先入観で判断せずに、必ず裏面も確認すべきだと思いました。


未来mikuの感想

今回、ペペさんのセッションを聞いて、失敗を恐れずにチャレンジする事が重要だと思いました。失敗をすることは何かを失ってしまうことに繋がる反面、色々なことを学ぶことができると思います。そのため、失敗を怖がらずに挑戦していくことが重要だと思いました!ペペさん、ありがとうございました!


今回の記事とは別に、noteに失敗をもとに作られた製品4つについて概要を調べ、記事をアップしてみました。もしよろしければ、そちらもご覧ください!


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研究者など第一線で活躍し、自分の人生を楽しむ様々な大人から、

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