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伝わるってどういうこと? ラッパー あっこゴリラ さん Inspire High レポート1

【Inspire High 活動報告書No.1】        

Article by:

未来miku(元COL-ORs 栞Shiori)


【1】開催日時:2020 7月19日(日)13:00〜14:30

【2】参加者 未来miku

⦅伝わるってどういうこと? ラッパー あっこゴリラさん 


(1)作品への思い

【鉤括弧(かぎかっこ)つきの「普通」を解体し自分になる】をテーマにラップで表現をしている。「ウルトラジェンダー」では女性のありかたについて、また「超普通」では個性について社会の違和感も表現している。


(2)年表~History~

6歳→独学でドラムをはじめる

17歳→高円寺のライブハウスに夢中になる

23歳→バンドでデビューするもうまくいかず挫折

27歳→バンド解散。ラッパーあっこゴリラとして始動

29歳→MCバトルで優勝。初代女性№1ラッパーとなる


(3)あっこさんへの質問

① 友達をつくるにはどうしたらよいか


親・音楽・今いる友達との関わりを含め、

自分独自の「ものさし」を作ることで友達は作れる。

*あっこさんのいう自分独自の「ものさし」とは自分らしさに磨きをかけたものである。自分のものさしを作るとは自分にとっての普通を構築することである。

以前のあっこさんは、「ルックスが良い」「高学歴である」は勝ち組で、そうでなければ「負け組」というような感覚だった。そのため、ドラム活動がうまくいかなかった時は悩み挫折をした。

しかしながら、色々と考えた時に日本で一般的な「勝ち組」「負け組」で人は区別されるわけではないことに気がついた。そして、自分独自の価値観で相手を見て接する事により、友達がたくさん出来て今に至る。

たくさんの作品を出してきた際にはさまざまなフィードバックがあったはず。

それについてはどう受け取っていたか。

誠心誠意で伝えてくれた意見もあれば、誹謗中傷もある。

あくまでも自分で判断してフィードバックを受け取っている。

あっこさんのいう「普通」とは何ですか。

今の日本で言われている「普通」とは「同調圧力」という言葉をイメージしている。人と違う事を言ったら責められるのではないかと我慢したり、みんなと同じ行動をしないと立場が悪くなる等を意味する。

これは他人の「ものさし」で人を見たり、場合によっては自分までも見てしまうことにほかならない。

自分の「ものさし」が人に嫌われたらどうするのですか。

すべての人から好かれるというのは難しい。「嫌い」というのは「気に入らない」という事である。世間でよく言われる「空気を読む」「嫌われないように考えたり行動する」というのは自分が悪くないのに謝ってみたり、心にもないことを言ったりすることを表している。それは、言い換えれば「自分を殺している」という状況になる。自分を出せずに過ごしていると結果として他人に対して不本意に接したり、相手を傷つけるような事になってしまうと思う。

はじめから他人と自分の考えは違って当たり前と理解した上で、お互いに楽しんでいくことを目指している。

あっこさんにとって「主体性」とは何ですか

自分にとって何が大切で幸せであるかを自分で決めることという意味でとらえている。例えば有名大学に進学することやSNSのフォロワーが多いことを成功という人もいるが、あなたはどう思うのか・自分はどう思うのかによって変わってくるはずである。幸せは自分の価値観で自分が決めることである。これを自分は「主体性」と考えている。

資本主義の中では客観的視点が大切とあっこさんは言っているが、主体性をもつことも重要だと掲げている。これは反対の意味にならないのだろうか。

ここで、あっこさんが自分が思っている「客観的視点」の例をあげてみよう。

例えば、SNSに誹謗中傷が多いコミュニティがあったとして、その中に自分がおかれている状況だ。まず、そうした状況を客観的に理解する必要がある。他人の成功を喜べなかったり、他人の不幸が嬉しくて誹謗中傷をする人は、他者への依存の歪んだ結果にすぎないと分かってくる。そのため、主体性を持つ事も必要と言っているわけである。

大人になって変わったことはありますか。

「大人」という定義にはあまりこだわりはない。自分としては年令を重ねるごとに自分をアップデートしているという感じに思っている。自分の「ものさし」で自分を見られるようになり、そこから大勢の人と関われるようになったのではないかと考える。

「伝わる」とはどういうことか

主体性がないと伝えることが出来ない。自分自身の「普通」が主体性である。しかしながら主体性を使って自分をわかってもらうのは難しい。時には力づくでわからせようとしても、自分の両親にさえわかってもらえないことはある。みんな自分だけのものさしを作っていくアーティストである。失敗を恐れず、自分の主体性を持った上で、相手と少しでも近づけるようにたくさん会話をすることによって相手に「伝わる」のではないかと私は考える。

地球がなぜ出来たのか、人はなぜ生きているのかなどは誰もわからないのだから、たくさん悩んで失敗してもそれを肥料として自分の花をさかせてほしい。みんなそれぞれの役割を全うしてほしいと思う。

(4)アウトプットについて

【大人に言いたい事ををラップにする。】(大人に対して感じている違和感を述べる)

歌詞を記入

イメージ画像を添付する

私たちとどこが違うの?たかが数年の違い 職業、年齢関係ない!意見を尊重して大人!

ガイドの考え方

→このアウトプットをテーマにした背景

自分がどう思っているかを発信してほしいと考えた。表現に勝ち負けはない。自分の持っている価値観で自分の頭で考え、自分の言葉で表現してほしいと考えた背景がある。誰のためでもなく、自分のために考えること。また、テーマからは「大人=悪」というイメージも浮かぶが、自分自身でカッコイイ大人を見つけてほしい。自分にとって「良い大人」の背中をみてほしい。確かに夢を壊してくる大人は少なからず存在はする。しかしながら、そうではない大人もいることに気づくのも必要である。

【未来mikuの感想】 今回のあっこゴリラさんの配信で、まわりとの関わりも大事ですが、自分独自の価値観や「ものさし」もとても重要だということに気がつきました。また独自のものさしがあるからこそ、自分のことを認め、他人の考えも受け入れられるという考え方も学べました!

あっこゴリラさん、ありがとうございました!


Inspire High

Inspire High(インスパイア・ハイ)は、アーティストやビジネスリーダー、

研究者など、第一線で活躍し、自分の人生を楽しむ様々な大人から、

自分の世界を広げるインスピレーションをもらう、オンラインサービス。

https://www.inspirehigh.com/ Inspire Highさんのnote


未来miku

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